ギリシャ国内での聖火リレーが中止に…19日の聖火引継式は無観客で実施へ
現地時間13日、ギリシャオリンピック委員会(HOC)は、12日より始まった東京オリンピックの聖火リレーについて、ギリシャ国内での実施を中止すると発表した。
東京オリンピックの聖火リレーはギリシャ南部、古代オリンピック発祥の地であるオリンピアで採火式が行われ、この直後にトーチリレーが開始となった。第1走者はリオデジャネイロ五輪、射撃女子25メートルピストルの金メダリスト、地元ギリシャのアナ・コラカキが務めた。
アテネオリンピック女子マラソンで金の野口みずきが2番手を走り、ギリシャ国内で19日まで聖火リレーが行われる予定となっていた。
だが新型コロナウイルスの感染拡大が問題になる中、セレモニーに予想を超える観衆が詰めかけたこともあり、感染予防の観点からHOCは聖火リレーを取りやめる決断に至ったという。
HOCは公式メディアを通じて「最初の2日間でリレーが成功を収めた一方で、多くの人がセレモニーや沿道に詰めかけました。我々はギリシャの保健省と協議した末、ウイルスを封じ込める観点からリレーの中止が最良の決定であると結論づけた」とのリリースを出している。
なお19日にアテネで予定されている、開催都市東京へ向けた聖火の引継式は、観客を入れずに行う方針にあるようだ。