【カーリング】女子日本代表「ロコ・ソラーレ」が2大会連続のメダル獲得に挑む

文: マンティー・チダ
写真: Getty Images

「もぐもぐタイム」がオリンピックに帰ってくる。カーリング女子日本代表に選出されたのは、平昌五輪銅メダルのロコ・ソラーレ。平昌五輪で一世を風靡したのが、前述の「もぐもぐタイム」だ。試合中の休憩時間にお菓子や果物などの軽食でエネルギー補給。チームの快進撃とともに「もぐもぐタイム」が国内外で注目されていた。

あれから4年の月日が経過し、リザーブ以外は同じメンバーで北京五輪に挑むこととなったロコ・ソラーレ。しかし、ここまでの道のりは決して順風満帆ではなかった。

◆国内外の熾烈な戦いを勝ち抜き、北京五輪出場権を獲得

平昌五輪以降も、ロコ・ソラーレは北海道銀行、中部電力と熾烈なトップ争いを繰り広げてきた。北京五輪の前哨戦と言われた世界選手権には、前年の日本カーリング選手権大会でロコ・ソラーレを下した北海道銀行が出場する。

ここで北海道銀行が予選上位6位以内に入れば、そのまま北京五輪出場となっていたが7位。ロコ・ソラーレは北京五輪出場へ望みをつなぐ。

2021年9月、舞台は北海道稚内市。ロコ・ソラーレは北海道銀行との大一番を迎えていた。北京五輪日本代表決定戦が、ベスト・オブ・ファイブ(5試合3戦先勝)方式により行われ、第1戦、第2戦と敗れてあとがないロコ・ソラーレは、第3戦から怒涛の3連勝。第5戦では、スキップの藤沢五月が第10エンドで真ん中にショットを決めて勝利を収め、ロコ・ソラーレは逆転で日本代表を射止める。

しかし、これで北京五輪出場が決まったわけではない。2021年12月の北京五輪世界最終予選で3位以内に入った時点で、ようやく出場権獲得となる。平昌五輪準決勝で日本を下した韓国代表などが集結する、厳しい戦いが待っていた。

参加9チームのうち、1位であれば自動的にオリンピック出場で、2~4位であれば、プレーオフに回る。ロコ・ソラーレは、開幕戦でイタリア代表に快勝、好スタートを切ると、韓国にも勝利を収めるなど、最終戦を残して6勝1敗。最終のトルコ代表戦で白星を挙げれば出場権確保となったが、5-8で敗れてプレーオフへ。プレーオフでは、宿敵韓国との対戦となったが、8-5で勝利を収め、2大会連続のオリンピック出場を果たした。

◆平昌五輪の再現なるか、初戦の世界ランク1位スウェーデン戦がカギ

最終予選の末にオリンピック出場を果たしたロコ・ソラーレ。北京五輪本戦も厳しい戦いが予想されている。平昌五輪金メダルのスウェーデン代表、銀メダルの韓国、世界選手権金メダルのスイス代表、銀メダルのROCとそうそうたる顔ぶれがそろう。

ただ、平昌五輪を思い返してほしい。平昌五輪前年に行われた2017年世界選手権ではカナダ代表が金メダル、ロシアが銀メダル、スコットランド代表が銅メダル、4位にスウェーデンが入り、日本は出場さえできていなかった。

しかし、平昌五輪が始まると、日本代表のロコ・ソラーレは、2017年世界選手権に出場していた米国、デンマーク代表、韓国に3連勝して好スタート。その後も快進撃は止まらず、OAR(ロシアからのオリンピック選手)、スウェーデンに勝利して大混戦の末、5勝4敗で準決勝進出を果たした。

準決勝では韓国に敗れたが、3位決定戦では予選で敗れていた英国代表に勝利を収め、銅メダルを獲得。つまり、各国の実力は紙一重なのである。

ロコ・ソラーレが本番の北京五輪でまず目標としたいのは、1次リーグで上位4チームに入ることだろう。そこで重要となるのが、初戦に組まれたスウェーデンとの試合。世界ランク1位でオリンピック連覇を狙うスウェーデンは、今回も金メダル候補。勝利ができれば最高のスタートだが、敗れても互角な試合運びができるのか。ここで先の見える戦いができるのであれば、予選突破にも一筋の光が見えてくるはずだ。

前回の大会も予選では1勝差で5チームがひしめき合う大混戦。ロコ・ソラーレとしては、どこの国にも勝てるチャンスがあることを考えながら、戦うことができるのかだろう。そして、前回大会で世界を驚かせた「もぐもぐタイム」でエネルギーチャージを果たし、1つでも上位を目指したい。

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