MLBエンゼルスの大谷翔平がロサンゼルスから帰国し、22日の会見で東京オリンピック出場への関心を明かした。
大谷はMLB挑戦1年を振り返り「いろいろあったが、1年間充実して楽しい1年だったと言えるのかな」と笑顔を見せた。
メジャーリーグ挑戦1年目ながら、2018年は投手として10試合に登板し4勝2敗の防御率3.31。打者としては打率.285、22本塁打、61打点、10盗塁という成績を残した。メジャーでも投手&打者としての“二刀流”を貫き、大谷は2018年のアメリカンリーグ最優秀新人(新人王)に選出されている。
2年後に控えている東京オリンピックについては、自身で出場の可否を決められないと前置きしたうえで「日本で開催するのは興味がある。出場してみたいなと思うのは普通のことかなと思います」と発言。地元開催の五輪出場に含みを持たせている。
2015年のプレミア12では韓国戦で2度登板し、いずれも無失点に抑えたことで侍ジャパンのエースとしても存在感を示した大谷(後続が打たれたため日本は準決勝敗退となり、3位決定戦を制して3位に)。国際大会のコンペティションで、再び日の丸を背負うことはあるのだろうか。
東京オリンピックでの野球競技は、正式種目での採用とはならなかったが、開催都市提案の「追加種目」として、野球競技(女子はソフトボールで、野球とともに「ダイヤモンドスポーツ」としての男女1種の競技)が実施されることとなった。
これまでメジャーリーグ機構(MLB)は高額年俸選手への故障のリスクがあることから、五輪への選手派遣には消極的な姿勢を見せていた。2020年の東京オリンピックでは、MLB側がシーズン中ながらオリンピック出場にどのような選手派遣基準を設けるのか、その決断が今後注目されるところだ。