【憶えておきたい5つの名場面】イタリアのオリンピック〜オリンピック・チャンネル編集部が厳選〜

日本人指導者が柔道の大躍進を導く

どの国にとってもオリンピックにおいて記憶に残すべき名シーンがある。近代オリンピックの幕開けとなった1896年のアテネ五輪から参加を続けるイタリアも同様だ。スポーツ大国の一つとして知られ、夏冬合わせて3度のオリンピック開催地となったイタリアは、世界的なスポーツの祭典でいかなる歴史を残してきたのか。5つのハイライトを関連動画とともに紹介する。

イタリアは近代オリンピック第1回目となった1896年のアテネ五輪から参加。夏冬合わせて約700個のメダルを獲得してきた

【憶えておきたい名場面①】

イタリア柔道の飛躍的な発展を象徴する金メダル

近年、イタリアの柔道が躍進している。2015年1月にイタリア代表の監督に就任した村上清氏の果たした役割が大きい。かつて全日本柔道連盟事務局長を務めた村上氏によって柔道に打ち込む姿勢からたたき込まれたイタリアの柔道家たちは、急成長を遂げた。 

2016年のリオデジャネイロ五輪では、男女合わせて6人の派遣ながら、金メダルと銀メダルをそれぞれ1つずつ獲得した。金メダルを手にしたのは男子66キロ級のファビオ・バジーレ。1年前は世界ランキング300位ほどに沈んでいたバジーレの大番狂わせによる優勝は、イタリア柔道界の飛躍的な発展を象徴している。

【憶えておきたい名場面②】

フェンシング大国として120を超えるメダルを獲得

イタリアはフェンシング大国として知られる。男女合わせて120を超えるメダルを手にしてきた。これは同国の夏季オリンピックの競技別で最多の数字となっている。 

近年の女性剣士で有名なのはバレンチナ・ベッツァーリだ。1996年のアトランタ五輪で獲得した銀メダルを皮切りに、オリンピックでは個人団体を合わせて6つの金メダル、1つの銀メダル、2つの銅メダルを手にした。 

2016年のリオデジャネイロ五輪ではダニエレ・ガロッツォが男子フルーレ個人を制し、フェンシング大国としての面目躍如を果たした。ダニエレの兄エンリコを含むメンバーは男子エペ団体で金メダルを獲得している。

【憶えておきたい名場面③】

W杯優勝につながるシドニー五輪のサッカー

2000年シドニー五輪の男子サッカーは、イタリアサッカー界にとって重要な位置づけにある。準々決勝でスペインに0-1で敗れたものの、この舞台に立った若き3選手がのちにイタリア代表を世界の頂点までけん引していく。

シドニー五輪を経験したジャンルカ・ザンブロッタ、ジェンナロ・ガットゥーゾ、アンドレア・ピルロは成長を続け、2006年、イタリアを同国史上4度目のワールドカップ優勝に導いた。十代のころにロベルト・バッジョと出会い「自らの後継者」として指名され、シドニー五輪で背番号10をつけたピルロはオーバーエイジ枠で2004年のアテネ五輪に出場し、銅メダル獲得に貢献している。

【憶えておきたい名場面④】

クロスカントリースキーの伝説的な女性メダリスト

アルプスの山々に恵まれたイタリアはウインタースポーツも盛んだ。冬季オリンピックも2度開催している。

ウインタースポーツではとりわけスキー競技が強く、アルペンスキーとクロスカントリースキーを合わせて60を超えるメダルを獲得してきた。 クロスカントリースキーで伝説的な存在として知られているのはマヌエラ・ディ・チェンタだ。1963年1月31日生まれの女性スキーヤーは17歳の時に代表デビューを果たす。1984年のサラエボ五輪、1988年のカルガリー五輪、1992年のアルベールビル五輪、1994年のリレハンメル五輪、1998年の長野五輪に出場し、2つの金メダルを含む7つのメダルを獲得した。 

ディ・チェンタの実弟ジョルジョもクロスカントリースキーの選手で、2006年、自国開催のトリノ五輪で2つの金メダルを手中に収めている。

【憶えておきたい名場面⑤】

22歳の青年がカルガリー五輪で2つの金メダル

アルベルト・トンバもイタリアのウインタースポーツ史を彩るレジェンドだ。1966年12月19日生まれのトンバは17歳の時にイタリア代表に選出された。 

トンバが得意としたのはアルペンスキーだ。「スラローム」と呼ばれる「回転」や、「ジャイアント・スラローム」と称される「大回転」で無類の強さを発揮した。斜面を滑りながら旗門を交互に通過する競技で存在感を見せつけ、オリンピックでは3つの金メダルと2つの銀メダルを手にしている。 

自身初のオリンピックとなった1988年のカルガリー五輪では回転と大回転の2冠を達成。22歳になったばかりの青年は、卓越した技術とスピードで一躍名声を得た。1998年の長野五輪まで、オリンピックには4度出場している。

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