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北京五輪へつながるカーリング女子日本代表決定戦|ロコ・ソラーレ 対 北海道銀行

日本としてオリンピック2大会連続のメダル獲得へ。その出場権をかけた日本代表の座を巡り、北京五輪へ向けた氷上の戦いが始まる。
文: オリンピックチャンネル編集部

全農2021女子カーリング日本代表決定戦が9月10日から、みどりスポーツパーク(北海道稚内市)で開催。2020年の日本選手権を制したLOCO SOLARE(ロコ・ソラーレ)と、2021年の同大会覇者・北海道銀行が日本代表の座をかけて対戦する。

LOCO SOLAREと北海道銀行は中部電力、富士急と並び女子カーリング界を牽引する4強の一角だ。今大会では、過去2シーズン中部電力と富士急をおさえ、日本選手権で優勝した両チームが激突。勝者は北京五輪最終予選に進み、本大会出場権を勝ち取った場合は北京五輪日本代表に内定する。

ここでは女子カーリング日本代表決定戦を展望する。

◉国際経験豊富、勝負強いLOCO SOLARE

LOCO SOLAREは言わずとしれた平昌五輪の銅メダルチームだ。

スキップを務める藤沢五月が2015−16シーズンに加入し、吉田夕梨花、鈴木夕湖、吉田知那美を含めた体制がスタートした。創立者の本橋麻里に支えられながらチームとして力をつけていき、同シーズンの日本選手権を制覇。2016年にカナダのスウィフトカレントで行われた世界選手権では日本勢初となる準優勝の快挙を成し遂げた。

平昌五輪出場権を懸けた日本代表決定戦では、藤沢の前所属先である中部電力と対戦。スキップの藤沢は中部電力時代にオリンピック出場権を逃した過去を持っていたが、LOCO SOLAREではチームメートに支えられながら躍動し、平昌行きの切符を手にした。

国際経験や勝負強さでは、LOCO SOLAREが北海道銀行を一歩リードしている。

吉田夕と鈴木はセットアップやスイープの面で世界的にも高い評価を得ているリードとセカンドだ。サードの吉田知と藤沢が常に話し合いながら、時にはチーム全員で戦略を練っていけるコミュニケーション力の高さもチームの強み。平昌五輪ではラウンドロビン終盤に黒星が重なりチームとして決していい流れではなかった中、気持ちを切り替えて臨んだ準決勝で素晴らしいプレーを披露した。惜しくも韓国に敗れて決勝進出とはならなかったが、銅メダルにつながる流れを自分たちで作ってみせた。

以降も成長を続け、ワールドカーリングチームランキングでは4位に位置している。昨シーズンの日本選手権では北海道銀行に敗れたが、大一番での強さは実績が証明するところ。8月に行われたどうぎんカーリングクラシックでも準優勝。同大会で得た収穫を手に、代表決定戦に臨む。

◉持ち前の堅実さとショットの精度で代表を狙う北海道銀行

対する北海道銀行も日本代表の座を虎視眈々と狙う。

吉村紗也香がスキップを務めるようになってから3シーズン目の2020−21シーズン、日本選手権優勝を果たした。もともと北海道銀行も実力者の集まりで、船山弓枝、近江谷杏菜、小野寺佳歩の3名はいずれもオリンピック出場経験を持つ。LOCO SOLAREがイマジネーション溢れる攻撃的な展開を好む傾向があるのに対し、北海道銀行はどちらかといえば堅実な試合運びに定評があるチームだ。

優勝を果たした2021年の日本選手権では、難易度の高いスーパーショットを見せた場面はあったものの、我慢の展開でミスをせずに運用していった結果、安定した試合運びを実現。決勝でもLOCO SOLAREの多少のズレを見逃さずに自分たちの好機に変えていき、最後に栄冠を掴んだのだった。

どうぎんカーリングクラシックでは予選敗退と不安を残す結果になったが、持ち前の堅実さを見せられれば好ゲームが期待できるはずだ。

勝負は最大5試合。先に3勝したほうが日本代表となり、北京五輪出場権をかけた世界最終予選に臨むことになる。