ステフィン・カリー

ステフィン・カリーがバスケットボールとNBAに与えた影響は、変革的なものとして認識されている。長年にわたり、彼がゲームに与えた影響とスリーポイントシュートを浸透させた役割は、バスケットボールのプレー方法を根本的に変えた。

ステフィン・カリー：大学時代の輝きからNBAのスターダムへ

元NBA選手である父デル・カリーの跡を継ぎ、若き日のステフィンは幼い頃からバスケットボールを始めた。しかし、10代の頃は、比較的低い身長（1.80m）だったため、大学から奨学金のオファーを受けられなかった。

その結果、カリーはノースカロライナ州の小規模なデイビッドソン大学に入学し、そこですぐに全米でセンセーションを巻き起こすことになる。2年目は特に目覚ましく、立派な体躯（1.91m、6フィート3）にまで成長した彼は、2008年のカレッジ・バスケットボール・トーナメントでチームをエリート8に導き、大会最多23本のスリーポイントを含む、スリーポイントの驚異的な才能を見せつけた。

2009年のドラフトでゴールデンステイト・ウォリアーズから全体7位で指名されてNBA入りしたカリーは、3ポイントシュートがトレードマークとなる。

カリーはウォリアーズですぐに頭角を現し、チームの先発ポイントガードの役割を担い、デビューシーズンは1試合平均17.5得点を記録した。トレードマークのロングレンジバスケットを武器に、彼のリーダーシップの下、チームは徐々に調子を上げていった。

2012-13シーズンと2013-14シーズン、カリーはスリーポイント成功数でリーグトップに立った（それぞれ272本と261本）。13-14シーズンにはオールスターに初選出された。

2015年1月にはプロ369試合目でスリーポイント1000本を突破し、当時の最速で達成。そしてチームをNBAファイナルに導き、ウォリアーズがクリーブランド・キャバリアーズを破って40年ぶりのNBAタイトルを獲得し、自身初となるNBA最優秀選手賞（MVP）を受賞した。

2015-16シーズン、カリーは2016年11月7日のペリカンズ戦で1試合で13本のスリーポイントシュートを決めるなど、驚異の402本のスリーポイントシュートを決め、歴史に名を刻んだ。2年連続のMVPを獲得し、史上初めて満場一致でMVPのタイトルを獲得した選手となった。ファイナルでは3勝1敗とリードしていたものの、最終的にウォリアーズはレブロン・ジェームズ率いるキャバリアーズにタイトルを譲った。