陸上競技

川元奨（かわもと・しょう）は男子800メートルの日本記録を持つ。陸上一家で育った彼は決してその才能に甘んじることなく、あえて厳しい環境に身を置くことで成長を続けてきた。オリンピック初出場となったリオデジャネイロ五輪において0秒01の差で準決勝に届かなかった悔しさを胸に、自国開催の舞台をにらむ。

Sho KAWAMOTO

2014年5月に、1分45秒75という800メートルの日本記録を樹立している

川元奨：リオ五輪は100分の1秒差で準決勝逃す。800メートル日本記録保持者は捲土重来を誓う

中距離における強豪はアフリカ勢だ。タイムだけで見れば、日本は世界との差がまだあるものの、800メートルに関して言えばそれだけで優劣はつけられない。レース中に行われる選手たちの駆け引きも勝敗に影響するからだ。東京五輪では日本勢では勢いのある若手女子ランナーたちに期待がかかる。

北村夢は2017年、日本人女子歴代2位となる2分00秒92をマークしている

陸上800メートルは「トラックの格闘技」。第2コーナー以降の選手たちの駆け引きに注目

アメリカ合衆国

シモーネ

Simone Biles - Olympics.com

スウェーデン

Armand

Armand Duplantis - Olympics.com

ミカエラ

Mikaela SHIFFRIN

Ilia

Ilia Malinin - Olympics.com

8月にハンガリーの首都・ブダペストで行われる世界陸上競技選手権大会や、9月に中華人民共和国・杭州で行われるアジア競技大会などの日本代表選考を兼ねる「第107回日本陸上競技選手権大会」がヤンマースタジアム長居（大阪府大阪市）にて開催され、6月4日には最終日となる大会4日目を迎えた。この日は、男女それぞれ6種目、合計12の決勝が行われた。
■泉谷、日本新記録で3連覇！
男子100mハードルでは、Tokyo2020同種目で日本代表を務めた泉谷駿介が、13.04（向かい風0.9m）というタイムをマークして3連覇を達成した。この成績により、泉谷は自身のもつ国内最速レコードを0.02秒上回る日本新記録を更新し、世界陸上ブダペスト2023の代表内定を決めている。
男子800mは、川元奨が1:46.18という大会記録のタイムを記録して制している。また、男子の走高跳では赤松諒一（2m29）が、砲丸投では奥村仁志（18m42）が、400mでは中島佑気ジョセフ（45.15）が、それぞれパーソナルベストの記録を更新し、優勝している。
このほか、男子100mでは、坂井隆一郎がタイム10.11で初優勝している。

TOKYO, JAPAN - AUGUST 04:  Shunsuke Izumiya of Team Japan competes in the Men's 110m Hurdles Semi-Final on day twelve of the Tokyo 2020 Olympic Games at Olympic Stadium on August 04, 2021 in Tokyo, Japan. (Photo by Cameron Spencer/Getty Images)

GettyImages-1332240361

泉谷駿介、日本新記録で3連覇！田中希実は2冠｜日本陸上競技選手権2023 最終日

リオ2016

Sho KAWAMOTO

特集

川元奨：リオ五輪は100分の1秒差で準決勝逃す。800メートル日本記録保持者は捲土重来を誓う

陸上800メートルは「トラックの格闘技」。第2コーナー以降の選手たちの駆け引きに注目

オリンピックでの結果