河村勇輝(かわむら・ゆうき)は、 2001年5月2日生まれの山口県柳井市出身。ポジションはセンターガード。選手でもあった父親の影響で、河村は6歳からバスケットボールに触れ、小学2年生時には地元のミニバスケットボールクラブに所属してプレーを始める。
(最終更新:2024年7月21日)
河村が全国的に注目されるようになったのは、高校生の頃。バスケットボールの名門・福岡第一高等学校に在学中、河村は全国大会を4度制覇し、ウィンターカップでは2連覇を達成、ベストファイブにも選出される。小柄な体型を活かしたスピードと相手を翻弄するプレーは、多くのバスケットボールクラブの目に留まり、2020年1月に河村はBリーグの特別指定制度を使って三遠ネオフェニックスに加入した。高校卒業を間近に控えていた河村は、史上最年少でのB1リーグ試合出場ならびに得点を記録(当時)している。
2020年4月、東海大学へ進学した河村だったが、新型コロナウィルス(COVID-19)の世界的な感染拡大の影響により、試合やトレーニングの中止を余儀なくされる。一時的に故郷に戻った河村は、プロリーグでの経験で感じた自身に足りないと感じたフィジカルの強化に取り組む。その成果もあって、大学1年生時にはインカレ優勝に貢献し、3ポイント王を受賞。大学での活動にくわえて、河村は2020年12月横浜ビー・コルセアーズに特別指定選手として入団する。
2022年2月、河村は日本代表に初召集され、代表合宿に参加する一方、同年3月には東海大学の中退と、横浜ビー・コルセアーズとのプロ契約締結を発表する。プロプレーヤーとなって初めて迎えた2022/2023シーズンで、河村は最優秀選手賞(MVP)、レギュラーシーズンベストファイブ、新人賞、アシスト王、ココロ、たぎる。賞、レギュラーシーズン最優秀インプレッシブ選手賞(MIP)など賞を総なめする活躍を見せる。
2023年8月、沖縄で開催されたFIBAバスケットボールワールドカップ2023の日本代表として選出された河村は、グループステージ5試合すべてに出場し、河村の代名詞でもあるノールックパスなどの華麗なアシストや、意表を突く多彩なシュートスタイルで得点を重ねてフィンランド戦、ベネズエラ戦、カーボベルデ戦での勝利に貢献し、パリ2024出場権獲得の大きな役割を果たした。これにより日本男子バスケは、モントリオール1976以来48年ぶりとなる自力でのオリンピック出場を果たす。
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